2014年01月20日

艦これオナニー短小説

小説に全く興味が無い方は下まで飛ばしてください。
つっても艦これの話しなわけだが………

ご存知だと思いますが、艦これにおける「解体」とは武装を解体して普通の女の子に戻る。ということらしいです。






First fleet girl.


「提督、私を解体しなさい」

「叢雲……冗談だよな?」

「私を解体しなさい…」

途端に提督と二人だけの執務室が静寂に包まれた。。
何故この人はこんなに悲しそうな顔をしているのかしら。
私の能力はもう今の最前線では他の艦に劣る。言ってしまえば役立たずなのに。
何故この人は………

私は提督の足を引っ張りたくなかった。
激化する戦場に出ることも適わず、ただこの基地で過ごす毎日…
この基地に住める艦娘がいっぱいで、提督が困った顔でやりくりしているのもこれ以上見ていられなかった。
戦果を上げられない私がここから居なくなれば提督は喜ぶと思ったのに……

「叢雲…」

提督は自分の帽子を取るとそれをやさしく私の方に放り渡してきた。
反射的にその帽子を掴み取る。近くで見ると結構痛んでいる。

「何よ、これ」

提督がなんで私に帽子を渡してきたのか図りかねた。

「お前がここから居なくなると言うのなら、俺も提督を辞める」

「なっ………何を言っているのよ?!そんなの許されるわけないじゃないっ」

手に持った帽子を強く握り締めながら、私は提督に詰め寄った。

「私はあんたの邪魔になりたくないのよ!私が居なくなれば母港の空きが出来るじゃない!それで……」

「叢雲、お前と初めて会ったあの夏の暑い日を覚えているか?」

提督は私と目をじっと瞬きをせずに見つめていた。
悲しそうな顔をしているのに、その瞳だけは力を失ってはいなかった。
そういう目をこの人はしていた。

「着任したばかりで右も左もわからない俺のそばにずっと居てくれて、お前が連れて行ってくれたあの海域を、一緒に見たあの暁の水平線を覚えているか?」

覚えている。絶対に忘れるわけが無い。私と提督の最初の思い出だ。
この基地に新任の提督がやってくると言うから、大本営の命令により私はこの基地に着任し、会ったのだ。
提督と………

最初は冴えないやつだと思った。でも私を選んでくれた人。
一緒に頑張っていこうと自分に誓った。この人の為に私の持てる力を全部尽くそうと。
でも、もう私はこれ以上強くはなれない。居るだけで艦隊の邪魔になる存在なんだ。
それならここから消えたほうが良い。今の私がこの人の為に唯一役立てる選択。
なのに何故この人は提督を辞めるだなんておかしなことを言うのかしら?

「あの日の水平線の輝きに俺は誓った。お前は絶対に沈めない、叢雲とこの戦争を生き抜くことを誓ったんだ」

「でも私はもうあんたの役には立てない!」

「ふざけんなっ!!自分で勝手に決め付けるんじゃねぇよ!」

今まで見たことのない程の怒気を孕んであの人は大声を上げた。
びっくりして萎縮してしまう。

「役に立たないだなんて、そんな訳無いだろ……戦場で活躍するのがそんなに偉いのかよ」

「私は軍艦だもの………足を引っ張りたくないのよ……」

「じゃあなんでお前泣いているんだよ?」

え……?

提督に指摘されてそっと頬を触ってみると、指の先に暖かいものが触れた。
自分では気付かなかったけれど、手で握り締めた帽子に落ちた部分に涙の雫が染み込んでいた。
自分が涙を流している事を自覚した途端に、私の頬を伝う涙の量は幾分か増した。

「解体しろなんて言うなよ……お前だってここに居たいって証拠だろ、その涙は……」

「違っ………違うのよこれは……」

両手で必死に涙を拭う。こんな物は何かの間違いで私は泣いてなんかいないと思いたいのに。
溢れる涙は勢いを増し、視界が霞んでいく。
その隙を突いてあの人は私に近寄り身体を抱きしめた。その抱擁は力強くてちょっと痛い…

「お前はここに居て良いんだ、居なくなる必要なんてどこにも無い……いや、ちょっと違うな……」

ようやく涙を拭き終わり、顔を上げると見下ろす提督の瞳は涙を流していた。

「お前はここに、俺のそばに居ないと駄目なんだぞ……叢雲」

涙は流しているけれど、その顔は優しい笑顔。
その言葉を聞いて…私の心に刺さっていたトゲが抜けたような気持ちだった。
ふわりと私の頭を撫でる提督の顔は涙でもうぐしゃぐしゃで、かっこよくなんて全然無くて……
それでも私の大好きな提督で、手に持った帽子を目深に被せてあげて…離れたくなくてその胸に顔を埋めた。

「あんたがそう言うなら……仕方ないから残ってあげるわ……」

何よこれ……さっきまで悩んでいた私が馬鹿みたいじゃない……

「ありがとう………叢雲」

ガチャンっ!!

「きゃぁっ?!」

「な、何だっ?!」

急に執務室の扉が勢い良く開き、雪崩れのように他の艦娘達が転がってきた。
反射的に提督から身体を引き剥がして、泣き腫らした顔を手のひらで隠す。

「いたたた、あんなに後ろから押すからぁ…駆逐艦……ウザい……」

「な、ボクとやり合う気なの?かわいいね!」

「北上さんを傷つけるのは、誰?」

「お前ら……ちょ、今の盗み聞きしてたのかっ?!」

「馬鹿ね。あんな大声上げてたら盗み聞きも何もないでしょう?」

「提督ぅ、意外と甘えん坊なのですねぇ」

顔を覆った指の隙間から提督を覗き見ると、顔を真っ赤にして取り乱していた。

「ぷっ、ふふふっ」

それがなんだか可笑しくって思わず笑ってしまう。

「叢雲?笑ってないで、お前からも何とか言ってくれよ」

これからもこんな楽しい毎日が続くなら良いなと思った。
この幸せな日々と、提督との時間を守ろう…私が居ないとこの人は駄目みたいだから…




だから私は《これから》の為に《今まで》のように提督にこう言ってあげるのだ。



「落ち着きが無いのねぇ、大丈夫?」







最近最初に選んだ艦娘の叢雲のレベルが50になって感慨深いものがあったので書きました。

艦これ-003.png

艦これを始めたのが8月21日のラバウル基地サーバ−稼動の夏でした。
あの日は最初の艦娘を選択する画面で五月雨にしようか叢雲にしようかで10分くらい悩んでた記憶が……
結局ツンデレっぽい叢雲を選択したのですが………(いつものパターン)

当事はネコパンチ画面などすでに抽選方式になっていて、仕事が終わって部屋でゆっくり遊んでいて「あぁ、そう言えば今日はサーバー開放の日だったな」って23時過ぎくらいにダメ元でアクセスしたんですよ。
そうしたらサーバー選択画面ラバウル空いてる入る→名前決める→艦娘選ぶ→気付いたら母港執務室に俺は立っていたwwww

なんかよく分からないうちに提督になっていたんですよねw
壮絶な抽選に挑んでいる皆様には本当に申し訳ない気持ちです。

レベルが50になった叢雲。
嫁艦というのとはちょっと違いますが、愛着がすごくあり相棒みたいな大事な子です。
記念に母港でまったりといちゃつく時間というのを取ったんですが、最初に出会ったあの日から随分と経ったんだなぁって……


皆様は最初の子を大事にしてるでしょうか?
僕の周りではレベル90台突破だったり轟沈済みだったりと様々ですがね。


僕の知り合いで中々着任出来なかった二人が先週、今週と無事着任出来た様で我がことのように嬉しいです。
これからの盛り上がりにも期待したいですね。


だけど秋イベントのアイアンボトムサウンドみたいなだけはマジで簡便して欲しいです。
あれ、そのまま資材尽きて攻略不可になったら俺艦これ引退しようって本当に思ってましたからね。
あれはやった人にしかわからないですが……
実際そう思ったのは僕だけじゃないし、大事な子を沈めて辞めてしまった人もけっこう居ますし。
ハッピーエンド主義の俺としては笑顔でニコニコな艦これライフを送りたいですわー。




作中の補足

北上「いたたた、あんなに後ろから押すからぁ…駆逐艦……ウザい……」

皐月「な、ボクとやり合う気なの?かわいいね!」

大井「北上さんを傷つけるのは、誰?」

五十鈴「馬鹿ね。あんな大声上げてたら盗み聞きも何もないでしょう?」

愛宕「提督ぅ、意外と甘えん坊なのですねぇ」
posted by 夜月姫野 at 23:46| 群馬 ☔| Comment(0) | オナニー小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: